弊社のモットーは、「お客様に便利さを味わってもらう」ことです。
そのような意味で、弊社では、お客様のニーズに何時でも、何でも、素早く応えることのできる「樹脂加工のコンビニKOOWA」であることを、日々、心がけております。このブログでは、そんな弊社の工場風景、加工方法、新技術、ニューマシンやスタッフのプロフィールなどを、現場からの声として皆様にお届けしていこうと思っております。よろしくお願いします。
代表取締役 土屋和彦

2009年6月30日火曜日

画像測定機、導入しました。


6月17日に、弊社本社工場検査室に導入した画像測定機、ニコン「ネグシブ」です。

画像はクリックすると、全部大きくなります。

現在、本社工場で取り組んでいる新規加工品測定のために導入しました。
小径穴や旋盤加工時の狭幅溝など、これまでの弊社3次元測定機だけではむずかしかった製品が、正確にスピーディーに測定できるようになりました。
また、3次元測定機の測定子の入らない小径穴も、この画像測定機では、測定値として数字を出すことができます。高さ・深さに対しても、レーザーオートフォーカスを内臓しておりますので、ミクロン単位の測定ができます。
さらに、非接触のため、ゴムやシート状の印刷された形状の製品まで測定可能です。
計測の手順ですが、

①まず、ワークを測定テーブルの上にセットします。↑

②次に、ピントを合わせます。↑

③ピントが合ったところで、これより測定部分を指定します。↑


上の写真のワークを置くテーブルは透明になっており、このテーブルの下にもレンズがありますので、下からの測定もワークを反転させずに行えます。
これにより、上下の穴の径が違った場合の同心度の測定も可能です。

今後、小径の単品物・数物に、この画像測定機を使用して、より一層、高精度の製品を自信を持ってお客様にお届けできるよう、最大限、有効活用していく所存です。今後とも、よろしくお願いします。

レポーター:本社検査室 主任 石上晃司


2009年5月14日木曜日

ポリイミド、樹脂の耐熱チャンピオン!


超耐熱樹脂ポリイミド成形体 セプラ、ユピモールSA(101,201)

樹脂では最高の耐熱温度をもつポリイミドは、熱変形温度で360℃~500℃までのグレードがあり、半導体、液晶製造装置、測定器、温度センサーから航空宇宙分野まで、耐熱治具用途が広がっており、様々な業界で使用されています。

画像はクリックすると、全部大きくなります。

非常に優れた機械加工性もポリイミドの特長です。加工精度が100分の1まで出せる樹脂はポリイミドだけです。!

これは、丸棒からの切削加工例です。

リング形状品加工のお問合わせも、多数いただいております。


ポリイミドのもう一つの特長としては、耐熱だけではなく、低アウトガス、摺動特性、耐薬品、耐放射線性など多くの見逃せない特性を持合わせております。

セプラ(超耐熱樹脂ポリイミド成形体)の板材と球体です。↓


これは、300~800ミクロンの厚みの円盤状加工品です。
このような極薄の素材に、極小の穴開け加工も行えるのはポリイミドならではのことです。↓

ネジ加工品の一例です。↓


ポリイミドは、現在、様々な業界で使用範囲が広がっており、今後、もっとも期待されている樹脂材料です。
ポリイミドの加工について、何かご案件がありましたら、どうぞ、プラスチック加工興和にお問合せ下さい。






2009年1月31日土曜日

樹脂大型筐体(きょうたい)の溶接加工

画像はクリックすると、全部大きくなります。

弊社の第2工場には、樹脂大型筐体の組立工場があります。
例えば、2,000 x 3,500 x 2,200 位が、通常製作されている平均的なサイズですが、これは、1,200 x 2,000 x 2,000 のサイズで作られたものです。


このような樹脂大型筐体の溶接による組立てでは、金属での溶接と同じように、それぞれの部材の接着面をスポット的に数箇所、熱を加え、溶接棒を使わずに溶着の状態で仮止めしてから本溶接します。


大型筐体といえども、完成後の追加溶接ができないほど手が入らない狭い部分もありますので、そのようなことが起こらないよう部材の組立ての順番を間違えないよう溶接するのも一つの技術です。


このような天井部などの溶接では通常の下向き溶接ではなく、ある程度、熟練した技術が必要となる「上向き溶接」をします。


これは、このプラスチック大型筐体の窓枠と引き戸です。


洗浄槽などのタンクには天窓が付いたものが多いですが、このような部分の裏側は溶接しにくい場合がありますので注意が必要です。


これは機械設置部ですが、樹脂筐体加工の場合、板の角取りをしない場合が多いので板厚公差を忘れると内寸法がしっかり決まらず機械が入らないこともあるので、これも要注意です。


この部分は、耐熱PVCが使われていますが、耐熱PVCは溶けにくいので、その溶接には熟練度が必要になります。弊社では、耐熱の部材の溶接には常にベテランの作業者を配置しております。
また、製品完成後の水漏れチェックを厳重に行っております。







2009年1月22日木曜日

宇宙戦艦 「大和」?

画像はクリックすると、全部大きくなります。

これは一頃、子供達に人気のあったアニメ「宇宙戦艦 大和」?のようにも見えますが、樹脂加工会社では殆ど所有していない津田 APOC 600x3000 10尺大型汎用旋盤です。
弊社では約1年前に導入して活躍しております。


上と下の画像は、振れ止めなどの冶具を使って、これからPVCのパイプを切削加工するところです。


弊社本社工場では、NC複合旋盤・NCマシニングセンター等を使った小ロット・中ロットのプラスチック加工が主な仕事ですが「お客様に便利さを味わってもらう」というのが企業理念ですので、このように職人技でしかできない長尺や大口径の樹脂加工も幅広く行なっております。